漢方古書の扉

医学天正記(いがくてんしょうき)

寛永4年(1627)上下巻1冊刊。曲直瀬玄朔(まなせげんさく)が著わした医案(現在のカルテ)。表紙の色調から400年近い年月の重みが感じられる。目録は中風(現在の脳疾患)から始まり、疾患ごとに分類されている。 最初の中風の医案は、天正11年(1583)正月2日に正親町(おおぎまち)天皇(1557~1586在位)が中風を患い、意識不明になった時の治療が記録されている。
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