漢方全集の扉

7. 和刻漢籍医書集成(わこくかんせきいしょしゅうせい)

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平成4年(1992)年刊、全16輯。 本書は江戸時代に日本漢方形成の根拠となった中国の宋・金元・明時代の主要書籍に、返り点・送り仮名を付し、日本で印刷された和刻本の影印本である。また書籍の重要性が理解できるように、すべての書籍に解題が付されている。
第1輯:『素問入式運気論奥』『傷寒明理論』『傷寒明理薬方論』『小児薬証直訣』『三因極一病証方論』、第2輯『普済本事方』『普済本事方続集』『儒門事親』『素問玄機原病式』『宣明論方』、第3輯『婦人大全良方』『外科精要』『察病指南』、第4輯『増広太平恵民和剤局方』『厳氏済生方』『厳氏済生続方』、第5輯『玉機微義』、第6輯『内外傷弁惑論』『脾胃論』『蘭室秘蔵』『湯液本草』『此事難知』『外科精義』『格致余論』『局方発揮』『医経溯洄集』『脈訣』『脈訣刊誤集解』、第7輯『証治要訣』『証治類方』『傷寒六書』『医書大全』『医方大成論』、第8輯『明医雑著』『補注明医雑著』『医学正伝』、第9輯『医学入門』、第10輯『名医類案』『医方考』『脈語』、第11輯『万病回春』『古今医鑑』『種杏仙方』、第12輯『寿世保元』『済世全書』『雲林神彀』『魯府禁方』、第13輯『傷寒論条弁』『外科正宗』、第14輯『医貫』『医宗必読』、第15輯『傷寒尚論篇』『医門法律』『尚論篇編次仲景原文』『傷寒一百一三方発明』『傷寒図論』『傷寒抉疑』『温疫論』、第16輯『傷寒論後条弁』『注解傷寒論』『仲景全書』が収載されている。
図上段左より、第11輯『種杏仙方』に収められている「龔延賢(きょうていけん)(号雲林)の自画像」、第13輯『外科正宗巻1』の「癰疽図形」、下段は第4輯『太平恵民和剤局方』の「太平和剤図経本草薬性総論巻上」に収載されている人参などの解説。
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