お知らせ

大類 洋 特別栄誉教授の日本薬学会関東支部での講演について


 6月5日(土)、大類 洋 特別栄誉教授が、公益社団法人 日本薬学会関東支部の依頼により、同支部事業の市民公開講座で講演を行いました。
 この市民公開講座は、日本薬学会関東支部が主催し、東京都薬剤師会、神奈川県薬剤師会などの後援で毎年2回開催されていますが、今回はコロナ禍の
影響によりZOOMを使用したオンラインでの開催となりました。

 事前申し込みのあった約100名の視聴者に対し、大類特別栄誉教授は「夢のエイズ薬最前線」というタイトルで次の趣旨の講演を行いました。

 
  HIV感染(エイズ)は世界を恐怖に陥れた致死の感染症でしたが、薬と
 治療方法の進歩でコントロール可能な慢性感染症になっています。
  しかし、現在の薬・治療方法には、① 薬剤耐性HIVの出現 ② 薬剤の
 副作用 ③多量の服薬と服薬頻度の多さ、さらに、④エイズの原因となる
 HIV(エイズウイルス)感染の完全な防御法の開発、など解決しなければなら
 ない多くの問題が残されています。
 (残念ですが日本は先進国の中で唯一HIV感染者が増加している国と言わ
 れています)

  本講座では、「薬剤耐性HIVが出現する理由とその阻止」や「薬剤の副作
 用(毒性)の低減」など解決不可能と考えられていた難題を、誰でも知って
 いる「突然変異」と「有機化学の基礎」に基づいて得た「シンプルなアイデ
 ア」で解決したこと、更に"幸運"にも恵まれて「夢のエイズ薬」(上記
 ①~④の問題を全て解決し、地上からHIVの絶滅することが出来る)を開発
 することが出来たことについて話します。


 講演は約1時間に及び、講演後には大類特別栄誉教授と視聴者との間で活発な質疑応答が行われました。
 本学では大類特別栄誉教授の活動について引き続き情報発信してまいりますのでご期待ください。

2021.06.07
研究・社会連携

入試情報 ADMISSION