静岡県賀茂地域等の薬学生就業体験支援事業に本学学生3名が参加しました
ー地域で学び、未来の薬剤師像を描くー
2026年8月31日(月)から9月2日(水)まで、静岡県の賀茂地域および近隣地域で実施された「令和8年度賀茂地域等薬学生就業体験支援事業」に、本学の学生3名が参加しました。
本事業は、薬剤師の確保や地域偏在の解消に向け、薬学生が病院・薬局での就業体験を通じて、地域医療の実情や薬剤師の仕事、地域で暮らす魅力への理解を深める取り組みです。
本学からは、鷲山詩織さん(1年)、樋渡祐芽さん(3年)、平川こまちさん(5年)が参加し、学年や大学の枠を越えて学び合いました。
■地域医療を知り、薬剤師の役割を学ぶ
初日は、賀茂キャンパス(静岡県下田総合庁舎別館)において、多職種連携や賀茂地域の保健医療の状況、行政機関で働く薬剤師の業務について講義を受けました。地域の医療を支える仕組みや課題を知り、病院・薬局が果たす役割について考える機会となりました。
2日目は、下田メディカルセンターと伊東市民病院に分かれて就業体験を行いました。調剤や病棟業務などに触れ、医療の安全を支える薬剤師の専門性や、各施設の状況に応じた業務の工夫を学びました。
■患者さんの暮らしに寄り添う薬剤師の姿に触れる
3日目は、トミタ薬局、今井浜薬局、田子薬局、あらり薬局に分かれ、在宅対応等を含む薬局業務を体験しました。
地域の薬局は、医薬品を提供するだけでなく、住民の皆さんが日々の健康や暮らしについて相談できる身近な存在です。学生たちは、患者さんとの会話や訪問先での対応を通じて、一人ひとりの生活背景や価値観を理解し、継続的な信頼関係を築いていくことの大切さを学びました。
■体験を振り返り、将来の自分につなげる
最終日の振り返りでは、患者さんの価値観に合わせた服薬支援や地域に根差した信頼関係、限られた人員で医療を支える工夫などについて、参加学生から具体的な気づきが共有されました。地域で働く薬剤師の責任感や、住民とのつながりに心を動かされた様子もうかがえました。
異なる大学・学年の学生と経験を共有することで、自分だけでは気づかなかった視点に触れ、これからの学びや将来目指す薬剤師像を考える機会となりました。
■地域とともに、未来の薬剤師を育てる
横浜薬科大学では、地域や医療現場とのつながりを通じて、教室で学んだ知識を、人々の健康と暮らしを支える実践へと結び付ける教育を大切にしています。
今回参加した本学の学生は、1・3・5年生と学修段階が異なります。早い段階から薬剤師の仕事に触れて学ぶ意義を見いだすこと、学内で身に付けた知識を現場と結び付けること、卒業後の働き方を具体的に考えることなど、それぞれの段階に応じて学びを深める貴重な機会となりました。
今後も、地域の課題を自ら考え、多職種と協力しながら患者さんや住民の皆さんに寄り添える薬剤師の育成に取り組んでまいります。
本事業を企画・運営いただいた静岡県薬剤師会の皆様、学びの機会をご提供いただいた静岡県立大学ならびに静岡県賀茂健康福祉センターの皆様、温かく学生を受け入れ、ご指導くださった病院・薬局および関係施設の皆様に、心より御礼申し上げます。また、学生の学びにご協力くださった地域の皆様に、深く感謝申し上げます。